#EVENT REPORT

イベント開催報告

2025.07.17イベント開催報告

AI×コンテンツ研究会「15歳、天才が創る”AI×クリエイティブの未来」イベントレポート

 

2025年8月4日、東急ビジネスエアポートにて、第12回AI×コンテンツ研究会が開催されました。 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の花光氏による最新AI動向の解説と、iU(情報経営イノベーション専門職大学)客員教授のSola氏によるAI映像制作の実演を通じて、「AIを活用したコンテンツ制作の現在と未来」について議論しました。

ハイライト①:AIエージェント時代の到来と「バイブコーディング」

花光氏は、AI性能が7ヶ月ごとに2倍向上するという最新データを紹介。シリコンバレーで注目される「フォワードデプロイエンジニア(伴走型エンジニア)」という新職種や、AIとの対話(バイブス)を通じて数時間でプロトタイプを完成させる「バイブコーディング」の実例を解説しました。 また、Google NotebookLMの動画概要機能や動画生成AI「Veo」の活用、Nature Medicine誌に掲載された医療分野(老化指標の推論)でのLLM活用事例などを紹介。基盤モデルの技術が飽和する中で、これからは「プロンプトや前提条件をどう設計し、何を作るか」が重要になってきていると強調しました。

 

ハイライト②:AI映像制作の舞台裏と「タイピーエン」

Sola氏は、AIを活用して制作した多数の映像作品を披露。特に熊本の郷土料理「タイピーエン」をテーマにした15秒のCM風動画では、従来の制作時間(約3時間)を大幅に超える8〜9時間をかけ、「昭和レトロな配色」「カートゥーン調の演出」「音楽に合わせた動きの緩急(ピコピコ感)」など、細部までこだわり抜いた制作過程を解説しました。 制作には動画生成AIのMorphicや、Google Colab上で動作するツール等を使い分けながら、「自分の中でガチガチにイメージを固めてからAIで表現する」という、より作家性を重視した制作スタイルへの変化についても語りました。

 

ハイライト③:AIは「スーパーハイパーウルトラすごい色鉛筆」

ディスカッションでは、AIをツールとして捉える視点が共有されました。 Sola氏の「AIはスーパーハイパーウルトラすごい色鉛筆のようなもの」という独特な表現に象徴されるように、AIはあくまで元々持っている世界観や感性をブーストするツールであるとの位置づけがなされました。 花光氏からは、かつて初音ミクが音楽の裾野を広げたように、生成AIも新しいクリエイティブの土壌になり、そこから新しいジャンルが生まれるだろうという見解が示されました。

AIによる感性の多様化、より多くの表現への接触機会の増加により、これまで以上にクリエイターの独自性(パンクさ)が重要になる時代が到来しつつあることを実感させるイベントとなりました。

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