2025.04.11イベント開催報告
【レポート】第10回 AI×コンテンツ研究会「生成AI演芸会 by GIFTech」
2025年4月27日(日)、東京ポートシティ竹芝ポートホールにて、「生成AI演芸会 by GIFTech」が開催されました。本イベントは、CiP協議会が共催し、株式会社レアゾン・ホールディングス主催のハッカソン「GIFTech 2025春 – Humanity1.5」の成果発表イベントとして実施されました。
生成AIとエンターテイナーがタッグを組み、「人とAIが共に創る未来のエンタメ」の実践例が次々に披露された本イベントは、観客参加型のライブやピッチコンテストを通じて、生成AIの新たな可能性を存分に感じさせる内容でした。
ハイライト①:にぼしいわし × 「ささAI」
お笑いコンビ「にぼしいわし」は、性格の異なるAIたちがネタを提案してくれる“漫才AI”「ささAI」を使用。6つのクリエイティブモードや、Gemini・Grokなどの最新モデルによる「プレミアムモード」を駆使して、構成・ツッコミ・ボケなどの多角的視点からAIが提案を行うという仕組みで、会場を笑いに包みました。
ハイライト②:はやたく × ノンバーバルAI「Pindlle」
SNS総フォロワー2800万人を誇るインフルエンサー・はやたく氏は、言葉に頼らず映像で世界とつながる動画制作AI「Pindlle」を披露。ユーザーの「ざっくりしたアイデア」から、構成・必要小道具・トーンまでを自動生成するUIは、コンテンツ制作の常識を変える可能性を感じさせました。
ハイライト③:株式会社闇 × ホラーAI「Ghost Writer」
ホラー専門の制作会社「闇」は、AIによる恐怖体験生成支援ツール「Ghost Writer」を発表。シナリオ作成を大幅に効率化するこのAIは、独自DBと大規模言語モデル(LLM)を活用し、クオリティを維持しつつ作業工数を削減。生成AIが感情体験の演出にも活用できる好例です。
ハイライト④:これからミステリー ×「ミステリーラボ」
参加型ミステリー演劇で知られる「これからミステリー」は、マーダーミステリーの矛盾チェックやキャラクター設定、プロット作成までを支援するAI「ミステリーラボ」を紹介。生成された情報がゲーム進行を妨げる“推理バグ”を事前に発見・修正する機能が好評を博し、イベントのピッチコンテストでは最優秀賞に選ばれました。
日本における生成AIの利活用は、国際比較でまだ途上にあります。本イベントは、エンタメという日常的な入り口から、誰もが生成AIに触れ、共創の可能性を感じる機会を提供しました。
詳細はこちら
https://qiita.com/GIFCat/items/478fb974c47c12ba0999